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足利将軍もてなした三好家の御膳、堺の寺で再現

462年前、時の将軍だった足利義輝を家臣の三好義興がもてなした料理の一部が3月29日、堺市堺区の「南宗寺」で再現される。関西の有志が義興の父長慶(1522~64)を主人公にした大河ドラマの誘致をめざしており、こうした活動を通じて機運を醸成したい考えだ。

企画したのは、有志でつくる三好長慶NHK大河ドラマ誘致推進協議会(関西)のメンバー。長慶は織田信長より先に近畿を制圧し、「天下人」とも目された。昨年の生誕500年を機に、大河ドラマ化に向けて盛んに活動している。

料理の再現もその一つ。長慶の晩年、三好氏は近畿一円に勢力を伸ばし、将軍が「御成(おな)り」するほどの力を誇った。当時の文献などを元に、鶴崎裕雄・帝塚山学院大名誉教授や、三好氏ゆかりの顕本寺(堺区)の菅原善隆住職らが監修して1年がかりで再現した。

実際に料理をつくったのは、創業160年の老舗料亭「大金楼」(堺市西区)。人気漫画「ゴルゴ13」で知られる故さいとう・たかをさんが戦後の食糧難の時代、料亭の庭のコイやフナを勝手に釣って食べたとして、その罪滅ぼしに同窓会を開いていたことでも知られる店だ。

文献に残る8汁23菜のうち、「焼鯛(やきだい)」「鯛の潮汁(うしおじる)」「鴨(かも)の塩麴(こうじ)焼き」「海老(えび)の塩焼き」など20品以上をつくった。29日正午から、長慶が建立した南宗寺で御膳として提供する。

1人2万円で参加者を募ったところ、20人の枠はすぐに埋まった。「食べてみたい」という声を受け、4月18日正午から大金楼で2回目の宴を催すことも決まった。1人2万円で募っており、先着20人。締め切りは3月末。

「焼鯛」「潮汁」…足利将軍もてなした三好家の御膳、堺の寺で再現 2023年03月23日(朝日新聞

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