若沖の世界、西陣織で細密に再現
江戸時代中期に京都で活躍し、「奇想の画家」といわれる絵師・伊藤若冲(じゃくちゅう、1716~1800)。若冲の作品を西陣織で再現した「西陣美術織 伊藤若冲展」が19日から、大阪府泉佐野市市場東1丁目の市立文化会館で開かれる。入場無料、22日まで。
西陣織の織元らでつくる実行委員会の主催で、全国を巡回している。
空想の動物を細かなマス目によるモザイク風の画法で描いた屛風(びょうぶ)絵「鳥獣花木図」や、様々な動植物を描いた作品群「動植綵絵(さいえ)」を、掛け軸や額装で約50点展示する。
繊細な描画と豊かな彩色で知られる若冲の作品を、髪の毛の半分ほどの細い絹糸を最大15色を使い、精密に織り上げている。図案、染色、織りなどの専門職人約20人が分担し、半年かけて仕上げるという。
若冲の世界、西陣織で細密に再現 泉佐野市で19日から作品展 2023年01月19日(朝日新聞)
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