ウクライナから避難の女性画家が泉佐野市に絵画寄贈

ロシアの軍事侵攻を受け、ウクライナ南部から命がけで脱出し、大阪に避難している女性画家（42）が13日、生活支援を受けた大阪府泉佐野市を訪れ、感謝の意を込めた作品「いずみさのの黄昏（たそがれ）」を寄贈した。関西国際空港に到着した日に歩いた海岸を故郷のアゾフ海に重ね合わせ、沈みゆく夕日の中で希望を見いだそうとする心情を表現している。

侵攻前から日本の芸術文化に関心を持っていた女性画家は昨年5月末、故郷を出た。避難者を乗せたバスに乗り、ロシア軍の戦闘機や砲弾が飛び交う中、夜を過ごすなど命がけで脱出。知人女性（20）とともにスロバキアを経て、9月16日に関西国際空港に到着した。

その後、同市外国就労者サポートセンターなどと、2人の保証人となった同府熊取町在住の男性（64）が協力し、住居が見つかるまで、ホテル宿泊や生活の支援を行った。2人は11月1日から大阪市内の市営住宅に移り、清風情報工科学院で日本語を学んでいる。人形の造形も得意な女性画家は、ワークショップでウクライナ風の招き猫の作り方を教えるなどして活躍中だ。

大阪の海に望郷込める　ウクライナから避難の女性画家が支援に感謝し、泉佐野市に絵画を寄贈 2023年01月13日（産経ニュース）

2023年1月15日－配信｜ nishida ｜カテゴリー：トピックス, 教育・文化