泉佐野でデジタル合宿
フリーランスの移住を促進して地域活性化につなげようと、泉佐野市は、シェアハウスなどに滞在しながら、プログラミングや動画制作の知識・技術を基礎から実践まで学べる「育成合宿」を始める。関西空港を目の前に望む好立地をPRし、首都圏などからの若い世代の流入増加を目指す。
「空港があり、鉄道・高速道路網も整っている。その上、自然豊かで生活しやすい」
そう胸を張るのは、南海泉佐野駅近くでコワーキングスペース「Rocks」を運営する森下智司さん(39)と岩本涼さん(31)。ともに泉佐野市を拠点に活動するフリーランスだ。
2020年、会議や作業をしたり、リラックスできたりするスペースを備えたRocksを共同で開き、自分たちと同じような働き方を目指す人向けの講座などを開催。コロナ禍にもかかわらず、この2年間で約200人が受講し、その1割程度が同市に移住してきたという。実は、2人も移住者。森下さんは泉佐野出身で東京からのUターン。岩本さんは兵庫県姫路市出身だ。
こうした動きに行政も反応。フリーランスを目指す人を呼び込むことで、「人口減」と「地域でのDX(デジタル技術を活用した事業変革)推進」という課題の解決につなげようと、育成合宿を企画した。
「動画制作」(来年2月6日~3月3日)、「Webプログラミング」(来年3月6~31日)の2コースを用意。1日6時間の講座で、映像制作を仕事にするために必要な考え方や技術、ホームページ制作の基礎知識などを身につけてもらう。
泉佐野でデジタル合宿 市、フリーランス移住促進へ 2022年12月19日(読売新聞)
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