病院サイバー攻撃、給食委託業者システムから侵入か
大阪急性期・総合医療センター(大阪市住吉区、病床数865床)がサイバー攻撃を受け、電子カルテシステムに障害が発生した問題で、同センターは7日、障害の原因となったコンピューターウイルスが、給食の委託事業者のシステムから侵入した可能性が高いと発表した。両者のシステムはつながっていたという。全面復旧は来年1月になる見通し。
総長らによると、政府から派遣された専門家チームが調査した結果、患者の給食を納入している事業者の調理施設「ベルキッチン」(堺市)から、病院のサーバーに大量の不正なアクセスがあった。事業者側のシステムも病院と同様、データを復旧するために金銭を要求する「ランサム(身代金)ウェア」と呼ばれるウイルスへの感染が確認された。脅迫文の内容などから、サイバー犯罪集団「フォボス」による攻撃の可能性があるという。
事業者のシステムは、配食数や食事内容を管理するもので、同センターのネットワークや電子カルテシステムと常時つながっていた。同センターはこの仕組みを通じ、糖尿病などの患者の食事内容を事業者に伝えていたという。
病院サイバー攻撃、給食委託業者のシステムから侵入か…通常診療できない状況続く 2022年11月07日(読売新聞)
2022年11月9日-配信| トピックス
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