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令和3年度惣ヶ池遺跡の発掘調査

前回の惣ヶ池遺跡の発掘調査速報から約5年経ちました。

令和3年度に行った発掘調査でも、和泉地域の歴史ひいては日本の弥生時代を考えるうえで大変重要な成果があったので、ご紹介します。

今回の発掘調査は、市道信太5号線整備・信太丘陵里山自然公園活動拠点施設建設に先立っておこないました。発掘調査地は、遺跡の南東端にあたります。発掘してみると弥生時代後期(約2000年前)の遺構・遺物がたくさんみつかりました。

確認した遺構は、竪穴住居4棟・溝・ピット約200基・土坑などです。

竪穴住居のうち1棟は特徴的な構造をしていました。規模が直径約7mの円形住居で、柱穴は6本でした。中央炉の周辺には、炭と焼土が固く焼け締まっていました。このことから、金属器の生産が行われていたと考えています。

また、この調査区からは弥生時代の「青銅鏡」が見つかりました。小形仿製鏡(こがたぼうせいきょう)と呼ばれるもので、中国大陸(前漢時代)でつくられた青銅鏡を真似して、国内でつくられた青銅鏡です。近畿地方で見つかった同種の青銅鏡としては最古級で、泉州地域では唯一の出土例です。

今回の発掘調査成果から、惣ヶ池遺跡は今まで考えられていたよりも集落規模が大きく、青銅器などの当時では貴重なものを持ち、鉄器を製作していた特徴的な集落であることが分かりました。

 

令和3年度惣ヶ池遺跡の発掘調査 2021年10月15日(和泉市

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