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小5の虫博士、雌雄混在クマゼミ発見

体に雌雄両方の特徴を持つ希少な「雌雄モザイク」のクマゼミが見つかり、標本が貝塚市二色の市立自然遊学館で展示されている。発見したのは、岸和田市の小学生。同館は「一生で出会えるかどうかのもの。ぜひ見に来てほしい」としている。

このクマゼミは、オスにしかない鳴き声を出すための器官「腹弁」が腹部の片側だけにあり、末端にはメスの特徴を示す産卵管がある。岸和田市立城東小5年の男児(10)が7月下旬に市内の祖母宅の庭で発見。虫好きで、周囲から「虫博士」と呼ばれる男児は「ほかのクマゼミと比べ、飛び方が下手でよたよたしている」と疑問に思い、採集して観察すると、雌雄モザイクだったという。

採取から数日後、同館に持ち込み、同館職員で昆虫に詳しい博士(農学)が雌雄モザイクを確認。「受け取った瞬間身震いした」という博士は、男児から標本にできないかとの相談を受け、一緒に標本に仕上げた。

博士によると、飼育されるカブトムシやクワガタと違い、野外個体しかいないセミの雌雄モザイクの発見は、全国でも珍しいという。博士は「たくさんの虫を見て知識を持っていないと、素人では気がつかない」と驚いていた。

展示は11月28日まで。火曜休館(11月23日は開館し、翌日休館)。入館無料。問い合わせは同館(072・431・8457)。

 

 

小5の「虫博士」、雌雄混在クマゼミ発見 2021年09月23日(読売新聞

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