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「敷物の王国・堺」を紹介する企画展

かつて「王国」とも呼ばれた堺市の敷物の歴史を紹介する市博物館の企画展「堺敷物ものがたり」を担当学芸員が紹介する動画が完成した。博物館は緊急事態宣言を受けて休館中だが、会期に関係なく、地元の敷物の歴史を知ってもらおうと動画にしたという。

堀川亜由美学芸員によると、堺の敷物の歴史は1831年に真田ひもの製造業者が、中国製絨毯(じゅうたん)や佐賀の鍋島緞通(だんつう)を手本に織った「堺緞通」にさかのぼる。1877年に第1回内国勧業博覧会で高い評価を得たという。

鍋島緞通は大名間での贈答品として生産され、伝統工芸品としての地位を確立した。これに対し、商人が主体となり一般に販売した堺緞通は市場の動きに対応し、柔軟に製造された。

明治時代、布の麻袋をほどいて原料としたタイプの緞通は安価に製造でき、米国に輸出された。1895年に117万畳分も製造されたが、米国が関税を引き上げて減少に転じ、業者は激減。堺緞通のほか、さまざまな種類の敷物も製造するようになった。

堺緞通の最後の名人とされた辻林峯太郎さんが1992年に死去。この年に保存協会が講習会を開いて織手を養成。今では5人の織り子が技能の伝承を担う。

堺緞通の製造業者は今はないが、堺緞通を起点に堺周辺には敷物の産業基盤ができた。国会議事堂の赤絨毯は、修繕などにより新たに納める際には堺周辺の企業が担っている。また、山形県や佐賀県の敷物業者の機械も堺市の企業のものが使われているという。

こうした経緯を紹介した企画展は7月17日に始まったが、8月23日から休館。会期は10月3日までだが、企画展の内容を会期に関係なく知ってもらおうと、11分ほどの動画にし、博物館のユーチューブチャンネルにアップした。

国会の赤じゅうたんも 「敷物の王国・堺」紹介する企画展 2021年09月21日(朝日新聞

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