定員割れ府立高募集停止決定取りやめ
大阪府教育委員会は19日、府立高校の入学志願者が3年連続定員割れで改善の見込みがない場合、再編整備の対象にすると定めた府立学校条例に基づく募集停止の決定について、新型コロナウイルス流行を受け本年度は行わないことを決めた。今春の2020年度入試では、3校が3年連続定員割れだったが、新型コロナ禍を踏まえた異例の対応となった。
今春の定員割れは、岬(岬町)と枚岡樟風(東大阪市)、豊中・能勢分校(能勢町)の3校。このうち豊中・能勢は、分校のため条例の対象からは除外され、ほかの2校については、改善の見込みを含め再編整備の検討が進められる予定だった。
ただ、本年度は新型コロナの影響を考慮。長期にわたった臨時休校や、受験の出題範囲の変更といった受験者側の不安要素が重なる中、高校選びの選択肢の減少というさらなる不安材料を示す事態を避けようと、募集停止の決定を取りやめた。
定員割れ府立高募集停止決定取りやめ コロナ禍考慮 2020年10月20日(大阪日日新聞)
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