泉州ニュース

泉州ドットコム

製造の歴史語る大量資料

日本に鉄砲が伝来した直後、堺の商人は種子島(鹿児島県)で製造技術を学んで持ち帰り、戦国時代に堺は日本一の生産地となりました。江戸時代に入っても鉄砲製造は続き、全国の諸大名に販売していました。

その生産現場の一つだった「鉄砲鍛冶(かじ)屋敷」が今も堺市堺区北旅籠町に残っています。江戸前期に建造された町家は、井上関右衛門(せきえもん)を代々襲名した鉄砲鍛冶が作業場や居宅、店舗として使い、明治時代の末まで鉄砲を造り続けていました。

太平洋戦争末期の空襲で旧市街地の多くが焼失しましたが、屋敷は戦火をのがれました。
2014年、屋内から2万点以上の古文書が見つかったため、市と関西大学が合同で調査を開始。井上家が60を超す大名家に鉄砲を売っていたことや、多くの下請け職人と分業制を取っていたことなどが分かりました。

市文化財課の中村晶子学芸員(54)は「鉄砲生産の歴史を書き換える資料がタイムカプセルのように残っていた」と話します。屋敷は23年の一般公開に向け準備中ですが、新発見された資料などを紹介する企画展が8月19日から「さかい利晶の杜(もり)」(堺市堺区)で開かれます。

 

(いにしえナビ)製造の歴史語る大量資料 2020年08月14日(朝日新聞

  1. 【PR】泉州のおいしいものを通販でお取り寄せ(泉州魂 楽天市場店)

泉州の最新ニュース一覧

泉州のお得な情報!毎週金曜日に配信

泉州イベント情報新着

Top