「ファンダンゴ」堺で再出発
大阪・十三(じゅうそう)で32年にわたり音楽ファンに愛されてきたライブハウス「ファンダンゴ」が堺に移転した。メジャーデビュー前のウルフルズが活動拠点とするなど、十三の顔ともいえる名物店。堺でも「街を盛り上げ、新しいバンドが全国へ羽ばたく道しるべになりたい」と発信を続ける。
堺市堺区戎島町5丁の堺旧港近くにある、もともとは船舶関係の倉庫でパーティースペースになっていた建物を改装して10月に再開した。堺出身の加藤さんは会社を設立して経営にあたる。「十三では、周りからうるさいと苦情もあった。堺ではこれまでと違った自由なことができると思う。地元で始められたのもうれしい」。
店長を引き継いだ村上隆彦さん(30)は「十三はこの店以外でも遊べる街だった。そういう場所が今は周辺に少ないので、店の中を充実したい」。消費税増税でもドリンク代はほぼ据え置き、料理を充実させて「ライブ後にも、わいわい飲んでおしゃべりしてほしい」とアピール。
「音楽にプライドを持っている人、志あるバンドに出てもらってきた。若手にもその思いを伝え、この店を全国に羽ばたく道しるべにできたら」と、堺から新しいバンドが育つことを願う。
大阪・十三のライブハウス「ファンダンゴ」堺で再出発 ウルフルズも拠点に 2019年12月19日(毎日新聞)
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