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堺刃物の魅力、小説に

堺の伝統産業・刃物作りをテーマにした小説「七まちの刃) 堺庖丁ものがたり」を地元の作家遠原嘉乃さん(30)が出版した。堺市内の包丁を研ぐ「刃付け」の家で育った19歳の女性が「骨切り」「三徳」「出刃」といった7種類の包丁と、それぞれ縁の深い食材などを取り上げながら進むストーリー。遠原さんは「まちの魅力を、ぎゅっと詰め込んだ。読んで堺に行きたいと思ってくれる人がいたらうれしい」と言う。

ヒロインは、包丁の研ぎ職人の家で育った。月を見上げるたび、「今日は柳刃のよう」と包丁の刃に例える癖がある。入院した祖父の留守宅を預かって修業を積み、刃物問屋の幼なじみや、包丁好きが高じて堺に来たスウェーデン人の男性らと時に衝突しながら、自分の進む道を決めていく。

堺刃物の魅力、小説に 地元の作家・遠原さん 2019年02月07日(読売新聞

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