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奈良東部 里山で民泊を

奈良市は、柳生地区など市東部地域での民泊を進めようと、県内の自治体で初めて民間旅行業者と協定を結んだ。豊かな里山や特産の大和茶のほか、剣術の柳生新陰流発祥の地で「剣聖の里」としての歴史を生かした様々な体験プログラムを提案し、国内外の観光客誘致に一役買う。6月から始まった住宅宿泊事業法(民泊法)に基づく民泊施設の届け出も支援する。

自宅の空き部屋などに旅行者らを有料で宿泊させる民泊を解禁した民泊法の施行を受け、市は農家や古民家への民泊と、田植えや茶摘みといった農業の体験型観光を組み合わせた「さとやま民泊」を、東部地域の振興策と考えた。

先月末に協定を結んだのは旅行業「オクダ」(堺市)。柳生地区にある飲食店「柳生茶屋」に同社奈良支店がある。同社から委託を受け、支店長を務める黒田篤史さん(45)は、茶屋の店主で、柳生観光協会の事務局長も務める。大手旅行会社「エイチ・アイ・エス」(HIS)社員や経営コンサルタントを経て、14年から3年間、東部地域の地域おこし協力隊員として働いた。

黒田さんは「平城京や明日香村を始め、県内の観光地は飛鳥・奈良時代に光が当たり、中近世は注目されてこなかった」と指摘。「柳生は剣術に関心がある外国人にも知られており、座禅など新たな体験プログラムを考えて、海外の観光客も受け入れたい」と意気込んでいる。

ただ、東部地域で民泊の届け出は1件にとどまる。市東部出張所が、民泊法による地域振興セミナーを9月25日に開催したところ、民泊開設を希望する地域住民ら約50人が参加。市は宿泊だけではなく、農業体験や食事の提供、伝統行事への参加など様々なニーズがあることを紹介し、観光客の受け入れ態勢も整えていく。

奈良東部 里山で民泊を 2018年10月04日(読売新聞

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