古い駅舎、カフェや観光案内所に
老朽化した鉄道の駅舎を住民や行政がカフェや観光案内所に改装する取り組みが広がっている。国内には昭和初期までに建設された古い駅舎も多く、維持、建て替え、解体をいかに進めるかは鉄道会社の大きな課題。地元の主導で整備される地域の拠点としての新たな駅の姿に専門家は「地域活性化のモデルになり得る」と注目している。
東京駅などを手がけた建築家、辰野金吾氏の事務所が設計した南海本線浜寺公園駅(堺市西区)の旧駅舎。市民の手で駅員の事務室を改装し、4月に開業したカフェには客足が絶えない。
国の登録有形文化財である旧駅舎は1907年に完成。堺市が2005年に駅周辺の高架化を決め、駅の役割を終えた。
駅舎をどうするかは、建物の保存を求めてきた地元住民と堺市、駅舎を所有する南海電気鉄道が協議。住民の熱意に押される形で、駅舎にカフェなどを設けて地域住民の交流の場として整備することが決まった。
古い駅舎、地域に貢献 カフェや観光案内所に 2018年08月01日(古い駅舎、地域に貢献 カフェや観光案内所に)
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