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サクラなどに外来昆虫の脅威

春を彩るサクラなどに外来昆虫の脅威が迫っている。1月に特定外来生物に指定された「クビアカツヤカミキリ」だ。サクラやモモなどの木に寄生した幼虫が内部を食い荒らし枯死させるという。被害は大阪など7都府県に拡大。専門家は「数十年後には日本で花見ができなくなる恐れがある」と警鐘を鳴らしている。

「これがフラスです」

大阪府大阪狭山(さやま)市の公園で今月9日、市公園緑地グループの赤阪幸司さん(33)はソメイヨシノの根元に広がった茶色の物体を指さし、そう言った。フラスは、クビアカツヤカミキリの幼虫が排出したふんと木くずの混合物。被害の有無を判断する基準の一つとされる。この公園では、十数本あるソメイヨシノのほどんどが被害に遭った。

クビアカツヤカミキリの侵入ルートは不明だが、中国からの貨物に紛れたとみる説が有力だといい、平成24年に愛知県を皮切りに埼玉や東京、大阪などの計7都府県で確認されている。大阪狭山市で被害が初めて確認されたのは27年。大阪府内ではその後、堺市や富田林市などでも見つかるなど被害は拡大傾向にある。

昆虫の生態に詳しい日本大生物資源科学部の岩田隆太郎教授は「繁殖力が強いため、十分な対策を取らなければ、20~30年後に日本で花見ができなくなる恐れがある」と指摘。「市民感情としては微妙だが、被害にあったサクラがあれば、その木だけでなく、ためらうことなく周囲の木も全部伐採する必要がある」との認識を示した。

 

花見、数十年後に消滅…? 「クビアカツヤカミキリ」被害、各地で広がる 2018年03月17日(産経WEST

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