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酢の力で牛を元気に

牛や馬など家畜の健康管理に、酢を活用する取り組みを畜産農家が進めている。家畜に飲ませることで食欲が増し、病気や夏バテの予防につながると期待。
食用酢メーカーも販路拡大へ後押ししている。

約60頭の乳牛を飼育する奈良県橿原市の西井牧場では、2009年から1日約20リットルの酢を井戸水と混ぜて活用。代表の西井利易さん(60)は「季節の変わり目の下痢や夏バテが目に見えて減り、毛並みも良くなった」と話す。

こうした成功事例に着目し、家畜向けの酢の普及を目指すのが、食品メーカーのタマノイ酢(堺市)。今春から北海道や近畿、九州など各地の牧場へ本格的な営業活動を展開。飲み水や餌への混合用に、これまでに十数件の納入につなげた。

タマノイ酢は、酢の摂取で家畜の唾液の分泌が促進されたことが健康増進につながったとみており、今後は大学の農学部など研究機関と連携してデータを取得し、効能の科学的な立証を目指す方針。

酢の力で牛を元気に 奈良の畜産農家などが取り組み 2017年09月19日(産経WEST

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