保育器をクラウドファンディング
大阪府立病院機構「大阪母子医療センター」(大阪府和泉市)は12日から、命の危険がある新生児を搬送するのに必要な専用保育器の購入資金を集めるため、クラウドファンディングを活用した寄付への協力を呼び掛ける。10年以上前に導入した保育器は全て耐用年数を過ぎているが、資金難で買い替えができないままだ。募集期間は10月27日まで。
同センターは府内に6カ所ある総合周産期母子医療センターの一つ。重篤な状態の新生児を同センターなどNICU(新生児集中治療室)のある病院に搬送する、府独自のネットワークシステム「新生児診療相互援助システム(NMCS)」では、府南部で中心的な施設となっている。
助産院や産院から同センターなどに新生児を搬送する際には、医師が同乗するドクターズカーに搭載した専用の保育器を利用。人工呼吸器を動かすバッテリーや、移動時の振動を最小限に抑える特殊な仕組みが備わっている。同センターには4台配備され、いずれも10年以上利用して老朽化が進むが、1台250万円と高額のため更新できずにいた。
そこで同センターが着目したのが、クラウドファンディングの利用。国内最大のサービス「Readyfor」を活用し、手数料等を含めた300万円を目標に寄付を求める。目標金額に達しなかった場合は全額返還する。
母子医療センターが保育器クラウドファンディング 2017年09月08日(毎日新聞)
2017年9月9日-配信| トピックス
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