ふるさと納税、首位泉佐野市3倍に
総務省は4日、2016年度のふるさと納税の寄付額を発表した。関西2府4県の首位は大阪府泉佐野市で前年度比3倍の約34億円、2位は滋賀県近江八幡市の約14億円だった。近江八幡市は昨年11月、寄付額のうち返礼品の調達にかかる割合である返礼率を50%(送料、手数料込み)に引き上げたことがけん引し、前年度から倍増した。
7位の兵庫県太子町(約5億円)は前年度の約200倍となった。伸び率は15年度も寄付があった関西2府4県の自治体ではトップだった。16年度から返礼品を始め、コメやそうめんなど最大240品目をそろえたのが大幅増の主因だ。1番人気が地元産の神戸牛で、件数全体の9割を占める。
自治体間で返礼品競争が過熱し、総務省は4月、高額返礼品の自粛や返礼率を3割以下にするよう自治体側に通知した。これを受け、近江八幡市は10月に返礼率を以前の40%(送料、手数料込み)に戻す。同市は「(17年度の)寄付額は減ると思うが、健全な制度運営のために、ほかの自治体も足並みをそろえてほしい」(ふるさと納税推進室)としている。太子町も今秋をメドに返礼率が3割を超える品目については、3割以下にする方針だ。
ふるさと納税、首位の泉佐野市3倍に 関西16年度 2017年07月05日(日本経済新聞)
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