ものづくりの現場見て
ものづくりの現場を見てもらおう――。そんな取り組みが堺市で広がりつつある。伝統産業の刃物製作や、日の当たりにくい中小企業が、たくみの技を紹介することでイメージアップを図る。市は補助金を出し、中小企業に見学者の受け入れを勧めている。
堺市堺区の旧市街にある八内(やうち)刃物製作所。いくつもの砥石(といし)が並ぶ工房には、月に20~30人の見学者が訪れる。「堺の刃物は分業制なんです」。八内剛志さん(39)が見学者に説明する。八内さんは研ぎ屋。「刃物というと、かんかん打っている鍛冶(かじ)屋のイメージで見学に来るので。『刃付けあるある』です」と笑う。
3代目の八内さんは、昨年8月に父が営む製作所の隣に工房を建てて独立。様々な包丁の展示スペースを設けたほか、手研ぎの体験も受け付けるようにした。
海外の観光客が団体で訪れることもあるという。
大阪)ものづくりの現場見て 企業取り組み、堺市も助成 2017年04月24日(朝日新聞)
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